こんにちは。コンサルティングハートです。
以前、友人に「ライバルが、たくさんいるんでしょ?」と聞かれたことがあるんですよね。
あなたなら、なんて答えますか?
この記事ではあなたがどんな「ライバルとの関係」を築くとよいか?についてお伝えします。知っておくと、視野が広がりますよ。
Contents
短期的な視野だけでは見えてこないもの。
私は、コンサルタントという職業柄、お客様からは見えない部分を、知る機会もあります。
やはり、なかにはライバル意識の強い人もいて、同業者の足をわかりやすく引っ張ってたりします(笑)←ドン引きしますけどね。
そういう人ほど、その負けん気で「売れっ子」になってたりもするんですよね・・
一方で、うまく「ギルド」のようなコミュニティをつくることのできる人もいます。その結果として顧客が同業者に移動してしまった例もありました。
なんだか理不尽な気もしますけどね。
世知辛い…
だけど、安心してください。
これは短期的な視点でみた場合。
もう少し中長期的な視野で見れば、やはりライバルと真っ向から戦う人よりも、手を取り合ってパイを広げた人のほうが、最終的に豊かになれることが多いです。
不毛な「競争」はできるだけ回避するほうが良いんです。
足を引っ張りあって良いことなんてない。
もし競争を回避せず、ライバルたちと戦いあっていたら、どんなことが起きるでしょう?
もしかすると、その人の評判は落ちるかもしれません。(誰が弓をひいたのか、という情報は、業界内で素早く伝達されます。そういうものです。)
そして、互いに価格競争に陥る可能性だってあります。そうすると、収益性が下がり、事業者は打撃を受けます。
なので、基本的には、業界内で同じニーズや同じ製品特性の商品を提供しあっていては、ダメなんですね。
そうなれば、顧客の取り合い、つまりゼロサムゲームに陥ってしまいます。
なお、このまでの話、ちょっと小難しいでしょうか?頭でっかちすぎる?
そう思う人も、きっといると思います。
それでもいいです。考えすぎて動けなくなってしまうくらいなら、自分の気持ちに正直にやってみるほうがずっと良いです。それも大切なことです。
でも同時に、業界内の他の誰かは、すでに広い視野で業界を見渡して、自分のポジションを適切に見つけて、それでいて業界全体の未来を考えてるかもしれません。
私の周りの事業家さんたちのなかにも、自分ひとりのビジネスだけでなく「業界の未来」まで考えてる人って、いるんですよね。
そういう方は、みんなから応援されていて尊敬されているし、どんどん拡大しています。
「好きを仕事に」「ワクワクする自分の気持ちを大切に」それは必要でしょう。
だけど、その気持ちだけではいつか壁にぶつかるかもしれない。
そのときまた、このサイトを訪れてほしいと思ってます。
コスト競争になったら?誰かが泣くかもしれない。
それに、競争の恐ろしいところは、価格競争であなた自身が泣くだけにとどまらないこと。
もう少しマクロな視点でみてみると、価格競争の結果、どうしても「弱いものから搾取する」方向に行きやすいんですよね。
実際に、世界規模でみたときには、子どもたちが安い賃金で労働させられています。1億人とも2億人とも言われています。
たしかに、安いものは助かりますよね。
でも、顧客だって「安ければそれで良い」という価値観の人ばかりではないんですね。
あなたもきっと、そうなんじゃないかな。
できれば、安心安全なものを。
できればエシカルなものを。
生産者の想いがわかるものを。
「安いから買う」だけでない購買動機を持つ人は増えてきています。
あなたが取る戦略。ポジショニングで、ゼロサムゲームからプラスサムゲームへ。
ですから、あなたが取る戦略は、まずは業界内での最適なポジションを見つける努力をすることです。
自分のポジションが見つかれば、同業者と足を引っ張り合う必要はなくなります。まあ、マネされることはあるかもしれませんが・・
マネされにくい唯一の方法↓
とはいえ、ポジショニングは、個人が戦わずに勝つ、最も簡単な戦略だと思います。
他にも、
- 今後の業界の変化を予測して、先回りして参入したり、立ち回ること。
- 業界リーダーになって、自分自身で、業界構造を生み出すこと。
などの戦略がありますが、正直、とても難しいですね。(これができれば、大きな事業が作り出せます。)
たとえば、2000年〜の時期、IT化の影響で、音楽業界はデジタル配信の必要性に迫られました。そのときに、大手レーベルが業界内のライバルのプラットフォームでの販売を躊躇した隙に、アップル社がiTunesで音楽市場に参入してきました。
けっきょく、音楽のデジタル配信プラットフォームは、音楽業界が自らが独占するのではなく、他業界からの参入を許してしまう形となりました。
業界の変化を予測したものの、立ち回りに失敗した例ですね。(逆にアップル社はひとり勝ちしました)
大きな企業であっても、いつもうまくいくとは限りません。
ですのでやはり、個人事業家はまず基本のポジショニングからやっていきましょう。
業界内の利益プールを広げよう。それは未来につながるかもしれない。
やや小難しい話が続いてしまったのですが、さいごまで離脱せず読んでくれたあなたはきっと、ビジネスが好きなはずです。
そして、わたしたち、ひとりひとりは、ほんの小さな規模かもしれませんが、経済活動を通して世界と未来とつながっています。
なので私自身もこうした仕事をしているし、同じように自らビジネスを作り出していく人たちと手を取り合って、一緒に豊かになっていけたらいいなと思っています。