こんにちは。コンサルティングハートです。
私自身、長いことずっとコンサルティングをやってきたので、今さら「コンサルタントとは何か?」を、語る機会もなかったんですよね。
でも最近、それじゃあいけないなあと思うことがありまして。
誰でも名乗れば、その日からコンサルタントになれちゃう世の中ですからね。
今回の記事では、真っ当なコンサルタントを見極める簡単なコツを伝授します。
コンサルタントは、あなたの大切なビジネスパートナーですから。
しっかり選んでくださいね!
Contents
コンサルタントとは相談業のうち、問題解決を”専門”としている人たち。
最初に、コンサルタントという職種について説明しますね。
コンサルタントは、相談業の一種です。
相談業にもいろいろあるのですが、たとえば、コーチングを提供するコーチという職種。
クライアントの中にある得たい未来の形を引き出し、そこに向かって自走できるように送り届ける人のことです。※ちなみに、コンサルタントもコーチングの勉強はします。
また、カウンセラーはその人の悩みを聴き、さまざまなカウンセリング手法によって、心の傷を癒すための手助けをする人でしょう。
弁護士は、法律事務を処理する専門家です。
どの職種も、相談業というのはその過程で大なり小なり「問題解決」を含むものですが、そのなかでも「コンサルタント」の場合は「問題解決」を専門とし、かつ目的としています。
ですので、ビジネスコンサルタントは、ビジネス知識やその他必要なスキルを使って、クライアントのビジネス上の課題を解決に導く専門家、ということになります。
「解決」するためには、診断が必要です。
さて、ビジネスコンサルタントは、クライアントのビジネス課題を解決するための尽力します。
ですが、この「課題の解決」というのが、なかなかやっかいでして。
というのも、クライアントはたいてい自分の本当の課題を知らないし、気がついていないものだからです。
たとえば、あなたがお腹が痛くて病院に行ったとしましょう。そしてお医者さんに「食べ過ぎてしまってお腹が痛いので、胃薬を処方して下さい」と言ったとします。
それでもし、そのお医者さんがあなたの身体の様子を見ることもなく、問診もなく、あなたから言われた通りに処方箋を出すだけだったら。
このお医者さんは、ちょっと信用ならないと思いませんか?
もしかしたら、あなたの腹痛の本当の原因は食べ過ぎではないかもしれません。実は「腹痛」という症状の後ろに、何か重大な病気が隠れてるのかもしれません。
だから、ちゃんとしたお医者さんは、診断をしますよね。病院では、必ず問診があります。
- いつから痛いのか
- どんな風に痛むのか
- 痛みは断続的なのか、ずっと痛いのか etc..
実はこれ、ビジネスコンサルタントにも同じことがいえます。
- クライアントの悩みを聴く(主訴の理解)
- 質問をして分析をする(診断)
こういったことをしなければ、本当の課題や原因は見えてきません。
これをしないコンサルタントは、信用できますか?
質問しない・準備しないコンサルは、エスパーかもしれない。
ということで、コンサルタントを見極めるコツは簡単です。
- 適切な質問をするか?
- 質問の回答から、根本的な原因を洗い出すための知識や経験があるか?
という点を、見極めて下さい。
それなりの価格のコンサルティングセッションを提供しておきながら、ヒアリングも質問もせず、その場で主観的なアドバイスのみに終始するコンサルタントは、要注意。
また通常、予めクライアントに対してヒアリング→分析して、セッションや打ち合わせの前に、事前に仮説を立てておくことも多いかと思います。(そのほうがお互いの貴重な時間を奪わなくて済みますからね)
もちろん、診断したあとの解決策を持っていることも大事です。でも、解決策だけあってもだめです。
ですが実際のところ、コンサルタントと名乗る人でも「解決策の提示」しかしない人が、たくさんいます。
- 〇〇を使えば集客できますよ
- クロージングスキルを身につけたら成約できますよ
- ビジネスマインドを身につけたら、うまくいきますよ
- ステップメール組んだらいいですよ
と、なんだか無限に例が出てきそうですが…
コンサルタントというより、やり方を教える人という感じですよね。
講座とかなら、いいと思うんです。
でも、そうではなくて「コンサルティング」のはずなのに、自分のたまたま知ってる・経験したことのあるパターンや型にクライアントをはめ込もうとする人が多いように思います。
コンサルタントと名乗っていても、実態は「コンサルタント」ではない人もそれなりにいるのでしょう。
問診もせず「胃薬出しとくね」というタイプかも。
コンサルタントという職種については、まだ理解されていないのかもしれない。
中には悪気なく、コンサルタントの役割を知らないま、なんとなくコンサルタントと名乗ってる方もいるのかもしれません。
とはいえ、たしかに無形のものを扱う仕事ですし、理解されにくい職種ではあると思います。
クリエイターさんのように作品を見せることはできないですからね。
なのでコンサルタントの側から、情報発信することも大事だなあと思うわけです。
せめて、コンサルタント自身が「自分には何ができて」「どの程度、自分の専門とする領域の知識を持っているか?」を、表に出しておいたほうが良いなーと思っています。
依頼を下さるクライアントさんとのミスマッチも防げますし。
そもそもコンサルタントにとって、知識自体には、大した価値があるわけじゃないのですよね。知識はただのツールですからね。
まとめ
コンサルタントを見極めるコツ。
- 適切な質問をする気があるか?
- クライアント自身が、気がついていない原因まで分析しようとする姿勢があるか?
- 原因が判明したあと、適切に解決に導くだけの知識と経験はあるか?
- 知識は目に見えないものであることを理解しており、言葉でわかりやすく情報提供をしているか?
以上の観点で、コンサルタントを見極めて、選んでいただけたら良いと思います!
私も襟を正して、がんばります。